ティランジア・アリザなど
1号温室、ソテツのベッドの上に吊ったティランジアの中で、2列目に吊ってあるアリザ(Tillandsia arrhiza)が一斉に咲き始めた。当園にはブラジルタイプのアリザとパラグアイタイプのアリザがあるのだが、これはブラジルタイプだ。とにかく生育の良い植物で、本当に吊ってあるだけでどんどん育つ、エアプランツそのものだ。勿論パイナップル科だ。
ティランジア室内では、メキシコから来たヒモサボテンのアポロカクタス・マルティアヌス(Aporocactus martianus)が良く咲いている。花色が淡いので派手さはないが、兎に角花付きは良い。
球根ベゴニアのところでは私が実生したフォーチュン・ミックス(Begonia tuber-hybrida 'Fortune Mix')が咲き始めたが、なんと10月1日の播種で開花まで6ヶ月半かかったのには驚きだ。球根の納入先が廃業してしまったので、試しに自前で苗作りをしたのだが、とても穴埋めにはならない。展示品は大輪で5号鉢仕立てだが、フォーチュンは4号鉢の小輪花だ。


パフィオペディルムのコーナーでは本家の花はほんの数輪で、後はデンドロビウムやコチョウラン、カトレアで誤魔化している。今は頭上にコスタリカ原産、イワタバコ科のコルムネア・ミクロフィラの白斑入り(Columnea microphylla 'White variegaterd')と黄中斑(C.microphylla 'Yellow variegated')が満開で見事だ。その下では、デンドロビウム・シルシフローラム(Dendrobium thyrsiflorum)が満開だ。これはラン科でミャンマー原産。




この記事へのコメント
アポロカクタス・マルティアヌスは花色が淡くても、龍が火を吐いてる様で素敵ですよ👍
パラグアイタイプのアリザはよりコンパクトで株の色も少し違いますし、今花は出ていません。アポロカクタスはかつて私がメキシコで採集したものです。標高の高い、ティランジア・プロディギオサの生育域でした。