黄花クンシラン登場

今日は日中5℃でずっと雪がちらつき、今冬一番の冷え込みだったが、温室には黄花クンシランが並んで、春の訪れを告げている。当園の黄花クンシランはツバキ展開始当初、カリフォルニアのツバキ農園のヌッチオ氏が盟友ビック・ダニエル氏の作出した株を持参、プレゼントしてくれたもので、国内で普及しているスミターズ・イエローとは別系統である。記録を見ると1986年から5回にわたり計10株プレゼントされている。ダニエル氏は3系統の黄花を使って育種に励んでいたらしい。当園では、栽培温室の担当者が相互交配を繰り返し、何百個体も苗を作ったはずだ。その成果が毎年園内に飾りつけられるのだ。一時は黄花ばかりだったが、色気が乏しいので最近はオレンジ花も飾っている。4番目は人気品種のアリサだろう。ヒガンバナ科で南アフリカ原産。DSCN4036.JPGDSCN4033.JPGDSCN4040.JPGDSCN4038.JPGDSCN4032.JPG次は温室の棚下で咲いているノボタン科のアルスロステンマ・パルビフォリウム(Arthrostemma parvifolium)だ。かつてメキシコのラウーさんがベリーズで採集して種を送ってくれたもの。米国在住の在留邦人で私のブログの読者が、ノボタン科の専門家を紹介してくれて、種名が判明した経緯がある。その棚上では相変わらずミニのアマリリス(Hippeastrum striatum 'Miniature form')が綺麗に咲いている。ヒガンバナ科でブラジル原産。研究室の裏では会員のSさんにプレゼントされた彦根のユキツバキ(Camellia rusticana)が咲き始めた。2株あって、ちょうど同時に咲き始めた。上品でとても素敵な花だ。ツバキ科で日本原産。DSCN4045.JPGDSCN4044.JPGDSCN4049.JPGDSCN4048.JPGDSCN4051.JPGDSCN4053.JPG

この記事へのコメント

K・かずお
2025年02月18日 19:07
このノボタンアルスロステンマ・パルビフォリウムはスペシャルなノボタンですね👍👍 
なんとあのラウーさんがメキシコのユカタン半島のベリーズで採種され、学芸員さんの元に委ねられ後に種名が判ったと言う、
淡い色合いがとても奥ゆかしい花ですね。とても素敵です。
学芸員
2025年02月19日 08:41
K.かずおさん、

このノボタンは雑草みたいもので、棚下で自然更新して長年生きています。1年草ではありませんが、似たものです。大量に仕立てて飾れば綺麗でしょうが、そこまではやりません。