温室では
ティランジア・コーナーではブルボーサの大型タイプ(Tillandsia bulbosa 'Large form')が咲いている。繁殖が良くて売店で売りやすいので、次々と出荷したら、群生株にはなっていても開花株がうんと少なくなってしまい、今年は寂しい開花風景だ。その横ではトックリアナナスのベンラシー(Aechmea recurvata var.benrathii)がまた咲いている。パラモンガイアの花が終わってしまったので、今はこの鉢を飾ってある。珍しい所では、辞めたスタッフが置いていったビルベルギア・ヌータンス(Billbergia nutans)が咲いて来た。これは私もパラグアイから持ち帰って、ずっと維持していたが、最近枯らしてしまったので、絶やさずに済んだ。と言っても小さくて地味なブロメリアだ。パイナップル科で、ブルボーサはメキシコ、他はブラジル原産だ。




このティランジアのコーナーにはキク科の多肉で真っ白くて綺麗な銀月(Senecio howarthii)と大銀月(S.sp.)が並べてある。ちょうどこんな環境が好きだし、ティランジアと並べても白くて違和感がないので10年来置いてある。南アフリカ原産。因みに、鉢の前に並んでいるのは、ティランジア・アルビダ(Tillandsia albida)の小苗だ。手入れの際に出る小苗をここに並べてあるのだ。いつの間にか大きくなるので、適宜売店で売っている。

因みにこの棚下には休眠中のアマリリス(Hippeastrum spp.)やステノメソン(Stenomesson spp.)が置いてあり、そろそろ植え替えを迫られている。2枚目は昨日植え替えた鉢でシンニンギア(Sinningia spp.)やクリナム・ベノーサム(Crinum venosum)がある。3枚目はすでに育ち始めたシンニンギア・カージナリス(S.cardinalis)だ。球根はヒガンバナ科、他はイワタバコ科で、オーストラリア原産のクリナム以外はブラジル原産だ。

その棚上ではミニアマリリスのヒッペアストラム・ストリアータムのミニチュア・フォーム(Hippeastrum striatum 'Miniature form')が咲いている。ブラジル原産。

この記事へのコメント
アルビダは繁殖力旺盛で真っ白ですね!
アルビダの真っ白いトリコームは湿度も影響するのでしょうか?
寝ている時もお世話しないといけないから大変ですね。
アルビダは翁丸の自生地、巨大な巌の根本にあるのを見ました。基本乾いていますよね。水や窒素分が多いと、葉に緑色の苔が出てみられなくなります。
グロキシニアと言う呼び名は園芸的には使われますが、今日ではシンニンギアと言う学名が一般的です。球根ですから冬は乾かして休眠させ、今ごろから芽が動き始めます。それに合わせて植え替えるんですよね。温室植物ですが、要するにグラジオラスやダリアと同じ春植え球根の1つです。
知りませんでした。
リボンの様な可愛いお花で素敵だと思うんですが、昔はお店で見た気がしますが、最近は店で聞いても知りませんと言われます。
なんで人気出ないのか不思議です。
学芸員さんが、パラグアイから持ち帰って,こうしてここで見れるのが素晴らしい!