アンスリウムなど

1号温室の奥半分はアンスリウムが植っていて、1年中花があるので見せる側としては大いに助かる。ここでいつもお客様が注目するのは紫色のアンスリウム品種ARCSが「日本で初めて開花しました」という看板で、極めて注目度が高い。この品種はハワイ大学のカメモト教授が、中米原産の紫花の原種アムニコラ(Anthurium amnicola)にアンドレアナム系の園芸品種(A.andreanum cvs .)を交配して作出したもの。余りにも画期的な品種だったものでAchievement of Reward of College Scientists(大学の学者への成功報酬)の頭文字を取ってARCSと命名したのだ。当園には1987年に小田急向ヶ丘遊園で開催された世界ラン会議の際にカメモト教授が持参し、寄贈してくださったのだ。これ以後ヨーロッパでも小型鉢植え向きチューリップタイプの品種が増えたのだ。その1例がオランダの品種、4枚目のピンクで、もろARCSタイプだ。DSCN2276.JPGDSCN2278.JPGDSCN2274.JPGDSCN2279.JPG以下は典型的なアンドレアナム品種のオザキ・レッド(A.andreanum 'Ozaki Red')、ピンクのカンダピンク(A.andreanum 'Kanda Pink')、小型のレッド・バタフライ(A.andreanum 'Red Butterfly')、苞の先が伸びるオバケ(A.andreanum 'Obake')などだ。最後の2枚はラベル落ち。40年も前の導入品種なので、品種名もあやふやだ。サトイモ科で原種は中南米原産。DSCN2296.JPGDSCN2289.JPGDSCN2288.JPGDSCN2292.JPGDSCN2293.JPGDSCN2298.JPG

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