球根ベゴニアが入荷

当園は球根ベゴニア(Begonia tuber- hybrida)の展示を始めて40年になる。当初は球ベゴの御本家吉江清朗氏の指導を受け、氏亡き後は、中伊豆の三枝さんに球根の納入をお願いしていた。ところが、昨年三枝氏から、施設の老朽化で最早球根を生産できないので、2024年からは納入できないと断りの連絡をいただいた。そこで氏の紹介で英国のブラックモア・ラングドン社に球根を注文送金したところ、日本に球根は送れないとキャンセルされてしまった。施設に余裕があれば種からスタートすれば良いのだが、私自身、実生経験はゼロだし、まして正月に咲かせるには、電照できる栽培施設が必要で、敷居が高い。それでも仕方なく、サカタの球ベゴ種子フォーチュンを購入して、春から育苗練習をしていた。そこに救世主が現れた。加茂花菖蒲園のOBで掛川花鳥園のS氏に苦境を報告したところ、氏の元同僚が勤める施設と連絡を取ってくれて、そこが、秋に苗で納品できると約束してくれたのだ。という経緯があって、26日の土曜日にその第一便が送られて来た。開けてみたらあまりにも立派な苗で驚いてしまった。その日に5号鉢に鉢上げし、即展示できる大きさで、すでに花芽の着いている株もあり、あと1〜2週間で咲いて来そうな勢いだ。私がホッと胸を撫で下ろしたのは言うまでも無い。勿論S氏は友の会会員で、こう言う時、友の会のネットワークの有り難さを痛感する。画像は日に日に大きくなる球根ベゴニアの展示株。シュウカイドウ科で原種はアンデス原産。
DSCN0130.JPGDSCN0128.JPG現在この温室ではイワタバコ科のユーコドニア・アデル(Eucodonia hybrid 'Adele')とアルゼンチン原産、グロキシニア・ネマタントデス(Gloxinia nematanthodes)が満開。狂い咲きのブラジル原産、シンニンギア・マクロポダ(Sinningia macropoda)、シンニンギア交配種の踊り子(S.hybrid 'Odoriko')、ヘンケリアの交配種ムーン・ウオーカー(Henckeria hybrid 'Moon Waker')も咲いている。DSCN0148.JPGDSCN0141.JPGDSCN0145.JPGDSCN0144.JPGDSCN0131.JPGDSCN0133.JPGDSCN0135.JPG一緒に展示してある激辛トウガラシのカロライナ・リーパー(Capsicum chinense 'Carolina Reaper')も相変わらず元気で赤い実が鈴なりだ。普段、落ちた果実を素手で片付けているが、トウガラシ臭やピリピリ感もなく、本当に激辛なのかとかじってみたい誘惑に駆られるが、勿論自制している。ナス科でメキシコ原産。DSCN0139.JPGDSCN0138.JPG

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