サウロマタムなど

売店前の温室で、コンニャクの仲間、葉の枯れたサウロマタム・ベノーサム(Sauromatum venosum)に花が出てきて驚いた。コンニャクはこれから休眠期だけに、今頃花が出るのが意外だったのだ。その奥ではショクダイコンニャク(Amorphophallus titanum)も新芽を展開したばかりで、旺盛な成長ぶりだ。どちらも退職した大川君の寄贈品で、コンニャクが好きだそうで、他にも多くの種が寄贈されている。サトイモ科で前者は東南アジア〜アフリカ原産、後者はスマトラ原産。DSCN0150.JPGDSCN0151.JPG中庭では八重の皇帝ダリア、ダブル・オア・ナシング(Dahlia imperialis 'Double or Nothing')が咲き始めた。ポンポンダリアみたいに小さな花だが、八重の花は可愛らしいし、色も濃くて、とても綺麗だ。キク科でメキシコ原産。石組みの階段の頭にはニューサイラン(Phormium tenax)の鉢植えがあったのだが、ここに来てそれが枯れてしまったので、ユッカ・フラクシダのゴールデン・スウォード(Yucca flaccida 'Golden Sword')を中央に植え、フクシア・マゼラニカ(Fuchsia magellanica)を周囲に植えた。ユッカはキジカクシ科でメキシコ原産、フクシアはアカバナ科でアルゼンチン原産。そして間にトリトニア・クロカータ(Tritonia crocata)やオキザリス・バーシカラー(Oxalis versicolor)の球根を植え込んだので、すぐに賑やかになるだろう。これらは南アフリカ原産で、アヤメ科とカタバミ科だ。DSCN0153.JPGDSCN0156.JPG果樹温室では釈迦頭ことバンレイシ(Annona squamosa)の実が目立って来た。これから冬に向かって熟してる美味しい果物だ。バンレイシ科で熱帯アメリカ原産。DSCN0163.JPGDSCN0161.JPGDSCN0159.JPG勿論、この時期の主役はゴレンシ(Averrhoa carambola)で3株とも実っているが、良くなってくれて有難い限りだ。カタバミ科で東南アジア原産。DSCN0110.JPGDSCN0119.JPGアマゾン原産でアオイ科のカカオ(Theobroma cacao)も良くなっているし、先日1果落下して試食したパラミツ(Artocarpus heterophyllus)も黄色くなって来て、甘い香りが温室に漂っている。クワ科でインド原産。DSCN0121.JPGDSCN0111.JPG

この記事へのコメント

K・かずお
2024年10月30日 03:10
ベノーサムに花芽素晴らしい!開花楽しみです。
ショクダイコンニャクも新芽が出て、あの腐肉臭ともとれる匂いが臭いマニアには楽しみです。 いずれも温室植物園ならではの楽しみですね👍👍
学芸員
2024年10月30日 08:39
K.かずおさん

ショクダイコンニャクはワニ園の施設では無理と言われますが、トライだけはしています。以前、温室の天井につかえて大きなイモを腐らせたことがあります。