ソテツシジミが乱舞
今日、中庭の草取りをしていたら、サイカス・デーバオエンシスの周りにソテツシジミというシジミチョウが乱舞していて驚いた。本種の幼虫がソテツ属植物の新芽を食害する大害虫なのだ。幸い、今このソテツに新芽は出ていないので、被害にあう心配はないが、現実に温室内のソテツはボロボロにされており、やりきれない。写真を撮ったが、葉が展開する直前に産卵され、巻いている小葉が展開するのに合わせて食害するので、展開した時にはもうボロボロにされている。3枚目の画像、ピンボケだが左側上から3枚目の小葉にくっついている影が、長さ1cmほどの緑色をした幼虫だ。これは消毒して3時間後位だが、まだ数匹がしぶとくしがみついていた。このソテツはフィリピン原産のサイカス・リウミニアナ(Cycas riuminiana)で、1週間前に消毒したばかりなのにやられてしまった。タイ原産、シンプリシピンナ(C.simplicipinna)の実生苗もあるので、薬害の出るスプラサイドは使えず、マラソンを使っている。次はバナナの花で、タイ原産のムサ・ラテリタ(Musa laterita)、アッサム原産のクロジクヒメバショウ(M.mannii)、これもタイのオルナータ(M.ornata)の順。その次は珍しい中越国境に生育するパラコクシネア(M.paracoccinea)だが、天井につっかえて綺麗に咲いてくれない。温室の外ではネパール原産、ピンクバナナことムサ・ベルティナ(Musa velutina)が綺麗に咲いているし、雲南省原産、地涌金蓮(Musella lasiocarpa)も10輪以上が満開だ。バナナ温室の横では、アキザキスノーフレーク(Leucojum autumnale)がまた満開だ。ヒガンバナ科でヨーロッパ原産。
この記事へのコメント
それはとても残念です( ノД`)…
天井を高くするのは難しいから困りましたね(´・ω・`)
あっ!煙突みたく そこだけ高くしたら咲くのかな??
つっかえているのは葉っぱで、花はかろうじてセーフです。ただ葉っぱが折れて丸坊主みたいに成って見苦しいということです。もともと原種で花は咲いてもうまく実にはなりません。