フェンスの草取り
この3日間で1号温室裏のフェンスの草取りをした。実働7時間位で、何とか片付けたが、とんでもない仕事だった。ただでさえフェンスの外は細い竹がびっしり生えており、まずこれを45cm位の幅で、フェンスより低い位置で頭をはね、ここに刈ったツルなどを乗せて片付けていく。本来の雑草はヤブガラシやヘクソカズラ、ツルソバなどだが、これに私の植えたブラジル原産、マメ科のカンプトセマ(Camptosema spectabile)や、ブラジル原産、ウマノスズクサ科のアリストロキア(Aristolochias galeata)、先に進むとブラジル原産、キントラノオ科のペイショトア(Peixotoa reticulata)やスティグマフィロン(Stigmaphyllon vitifolium)、本家、マタタビ科のキウイーフルーツ(Actinidia chinensis)、それにウリ科で東南アジア原産のナンバンカラスウリ(Momordica cochin-chinensis)、最後はノウゼンカズラ科で南アフリカ原産のポドラネア(Podranea brycei)などのツルがフェンスを覆い隠すように繁り、どこから手をつけようかという塩梅だった。1時間で5mも進めばいい方で、最初の頃は暑さもあって1時間でダウン。というより1時間を限度に午前と午後1時間ずつやって3日がかりということ。3日目の今日はやや涼しかったので午後2時間。それで区切りを付けた。画像は綺麗にした後だから、なんだこんなもんかと思うだろうが、本当に大変だった。2枚目の画像では温室の屋根に被さっているが、フェンス側も同様だったのだ。
上から見ると花が綺麗だったので、最初がペイショトア、3枚目がスティグマフィロン、大きな花はナンバンカラスウリの雄花。雌雄の株が植わっているはずだが、雄株ばかりが元気で大繁殖。ツルで大変だったのは温室の出口側に植えてあるポドラネアで、ツルが縦横無尽に伸びまくり、隣の畑に3mも4mも入り込んでいて、これを綱引きの要領で引きづりだし、ハサミで細かく刻んで枯らしていくのだ。マカダミアの木にはまだシャワーみたいにポドラネアのツルが垂れているし、温室の天窓からもツルが垂れているが、これは次の仕事。



次は温室のバナナでクロジクビジンショウ(Musa mannii)の花が綺麗に咲いた。外ではムサ・ベルティナ(M.velutina)が良い状態で咲いている。共にアッサムやネパールの原産でバショウ科だ。食用のバナナではタイの品種、小型ビルマバナナ(M.x paradisiaca 'Kluai Namwa Khom')に巨大な花が出ている。苞が大きいから、全体が大きく見えるのだが、確かに立派な花だ。ところが同じ品種で1m余りの高さで小さな花を出している株もあり、大小の対比が面白い。





この記事へのコメント
素晴らしい活躍ですね。失礼ですけど、ご高齢でありながら、これだけ出来るのは昔取った杵柄というやつでしょうか?本当に頭が下がります。
こちらはこまごまと台風対策をしていますが、外にある鉢数が多すぎて整理がつきません。学芸員さんの活躍に刺激されて頑張ります。
昔取った杵柄ではなく、現役なんです。私がやらないと、園はたちまち見られなくなってしまいます。次々に仕事が押し寄せてきて、気が休まりません。今日の休みも半日、友の会報の編集です。9月初めまでに仕上げないと、10月号は間に合いません。でも後は時間の問題です。