リコリスが順調
分園中庭の土手ではリコリス・スプレンゲリー(Lycoris sprengeri)の花が多くなって来た。今は斑入りのダンチクが茂ってわからないが、ここではスプレンゲリーが自然実生で殖えているので、数百球は埋まっているかもしれない。ヒガンバナ科で中国原産。その横ではルドベキア・ニティダのアイリッシュ・アイズ(Rudobeckia nitida 'Irish Eyes')が咲いている。花が咲いた時だけ名前を確認する、普段忘れられた存在だ。キク科で北米原産。花壇の隅では他の球根植物がみんな休眠に入って、斑入りのユッカ・フラクシダ・ゴールデン・スウォード(Yucca flaccida 'Golden Sword')が綺麗になっている。キジカクシ科で北米原産。奥の原種温室では入り口に置いたクレマチス・アコエンシス(Clematis akoensis)が一斉に新梢を伸ばしてきた。6月以来、古いツルの枯れ込みが目立ち、根が蒸れたのかと心配していたが、毎年こうやって新しいツルに置き換わっていくみたいで安心した。キンポウゲ科で台湾原産。次は1号温室、パフィオのコーナーではプロサボラの品種オレンジ・ビューティー(Prosavola 'Orange Beauty')が咲いている。その横ではメディニラ・火の鳥(Medinilla hybrid 'Hinotori')に果実が成っていて、面白い光景だ。ノボタン科で尾崎さんの交配品種。分園入り口では吊り下げたプセウドリプサリス・ラムローサ(Pseudorhipsalis ramulosa)がますます綺麗に色づき、丸い果実をいっぱい付けて壮観だ。サボテン科で中南米に広く分布。奥ではヒポキシス・コルチシフォリア(Hypoxis corchicifolia)が相変わらずポツポツ咲いていて、結構長期間咲くので驚いている。キンバイザサ科で南アフリカ原産。
この記事へのコメント
ラムローサは、どういう条件下で赤くなるのでしょうか?年中ですか。
どうしてもプセウドリプサリスと言う冠に違和感を感じます…
ラムローサは最も分布の広いリプサリスとされ、その半分は赤い茎葉だそうで、赤が珍しいわけではないようです。強光線で作るといい色が出ますよね。