ユーコミス登場

1号温室入り口にユーコミス(Eucomis undulata)が並んでいる。栽培温室で養成していて、代わるがわる展示してくれるのだが、狭いスペースでよくこれだけという位、多くの植物を準備している。展示場所は本園入り口、6号、8号と、ここだけではないのだ。担当者が栽培温室一本で30年、40年やっているから、こまめなローテーションが可能なので、つくづく頭が下がる。ユーコミスは他にも矮性の品種があったはずだが、花期が合わないのか今回は1品種のみ。キジカクシ科で南アフリカ原産。その横にはトウガラシのプサ・ジュエラ(Capsicum annuum 'Pusa Jwala')とイオウトウトウガラシ(C.frutescens)も並んでいる。ナス科でメキシコ、中米原産。DSCN7069.JPGDSCN7067.JPGDSCN7070.JPGDSCN7075.JPG中庭ではハマオモトヨトウが猛威をふるい、昨日もポウェリー・アルバム(Crinum x powellii 'Album')やエレンボサンケ(C.hybrid 'Ellen Bosanquet')など、100ℓも被害株を切り捨てた。これで2回目だ。でもなぜかムーレイ(C.moorei)には被害がなく今満開だ。最後はポウェリーのピンク(C.x powellii 'Pink')で、これも被害は少なくて治っている。DSCN7111.JPGDSCN7108.JPGDSCN7107.JPGDSCN7113.JPG土手ではタイから持ち帰ったアヤメ科のヒオウギ(Iris domestica)や各所でこぼれ種で育ったショウガ科のベニバナシュクシャ(Hedychium coccineum)が咲き始めた。インド原産。最後は果実が目立ち始めたバンクシア・セラータ(Banksia serrata)。木が年々大きくなって持て余し気味だが、良く花が咲き、果実も沢山なるので有難い。プロテア科でオーストラリア原産。DSCN7103.JPGDSCN7105.JPGDSCN7085.JPGDSCN7082.JPGDSCN7090.JPGDSCN7093.JPG

この記事へのコメント

K・かずお
2024年07月27日 11:09
暑い日が続きますが、パイナップルリリーはアフリカ原産だけあってなんのその凄い花数咲き進みますね。球根植物なんですね。
花は下から咲き進むのでしょうか上からでしょうか?
てーしん
2024年07月27日 21:08
毎度の事になりますが、学芸員様は付き合うのに
かなりのエネルギーが必要な熱帯植物達と
何十年も深い関係を継続、向上できていて、本当に尊敬致します。
逆に植物に接する程、エネルギーを貰っている印象すら受けます。

本当に「好き」という思いが大事なんだと
改めて気付かされました。
学芸員
2024年07月28日 12:26
K.かずおさん、てーしんさん、

パイナップルリリーはほぼ全体が同時に咲いて来る感じですね。昨日も植物好きが3人訪ねて来ましたが、昼温度計が53℃を指している我が家の温室を全開放して冷まし、それから中を見学していましたが、気狂い沙汰です。でも好きとはそういうことですね。私も他所へ行けばそうなるかもしれません。