ブラジルの小果樹

バナナ温室の裏でブラジルの小果樹、フトモモ科のカンポマネシア・キサントカルパ(Campomanesia xanthocarpa)が熟して落ち始めた。といっても本当に小さな果樹でパチンコ玉の半分位の大きさか。しかも熟して黄色くなるとすぐ落ちてしまうので、樹冠が黄色くなるようなことはなく、緑色のままだ。でも下をみると10、20と実が落ちている。では味はどうかと言うと、不味くはない。ただ味わうには実が小さすぎる。直径7〜8ミリの実では、本当に味を見るだけだ。ピラカンサの実とどっこいの大きさだ。今回、2粒ほど食べてみたが、とてもドンブリ一杯食べたいと言うものでもない。通りかかった子供がつまんで食べても、すぐに飽きてしまいそうな感じだ。ブドウのように、中身の甘いところだけ味わおうとするから、余計意地が焼けるのだ。この横には一回り実が大きいリトラリス(C.littoralis)も植わっていて、1ヶ月遅れくらいで熟してくるが、こちらの方がまだ食べやすい。それでも実は小さく、主役にはなれそうもない。最後の写真2枚がリトラリスだが、こう見ると、画像だけでは区別できない位、そっくりだ。ただ前者は背が3mにもなり、後者は1m程の丸い樹冠だ。だから後者の方が扱い易く、家庭果樹向きだろう。DSCN5618.JPGDSCN5612.JPGDSCN5611.JPGDSCN5609.JPGDSCN5606.JPGDSCN5615.JPGDSCN5616.JPG香料温室ではインドシクンシ(Quisqualis indica)の一重と八重が満開で凄まじいくらいだ。当然濃密な香りも立ち込めている。じゃ、どんな匂いと言われると、出てこないのが匂いの記憶。ウーンと唸ってしまう。わかりにくいが、最初の3枚が八重で、後の2枚が一重だ。今は行燈仕立ての花物扱いだが、基本的には虫下しに使う薬用植物だ。シクンシ科で東南アジア原産。DSCN5637.JPGDSCN5635.JPGDSCN5633.JPGDSCN5641.JPGDSCN5639.JPGパパイヤ温室の入り口には恒例ノベニヒモノキ(Acalypha hispida)のスタンダード仕立てが並んでいる。花色に濃淡があって色々だが、私は濃い赤が好きだ。トウダイグサ科でインド原産。DSCN5627.JPGDSCN5625.JPGDSCN5623.JPG

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