芭蕉の結実を確認

昨日の休み伊東のノジマへPC購入で出かけたのだが、道すがらいつも気にかけているバショウ(Musa basjoo)の植え込みを確認したら、沢山花が出ていて大感激。今の時期花が咲いていれば確実に結実し、11月頃には完熟するからだ。そこで帰り道、ワクワクしながら車を停めて側へ行ってみると、なんと何房も実が出来始めていて、望外の成果に喜び、写真を撮りまくった。実は数年前もここでは果実が出来ていたのだが、台風で全滅し、全部根元から切り倒されてしまったことがあるのだ。バショウの熟果は以前、新宿御苑で出来たのを送ってもらい、完熟させて食べたことがある。その時の味の評価は、沖縄のシマバナナより美味しいという、試食した3人の意見。ワニ園のバナナ講座では、牧野富太郎すら食べたことのないバショウの実を私は食べたんだと、いつも自慢するのが恒例だ。実は私、現在73歳でバショウの植え込みの多い伊豆で50年以上住んでいるが、結実したバショウを見たのはこの株だけだ。植物の専門家を自認する私がいつもキョロキョロして、何か珍しいものはないかと歩いているのに、結実したバショウを見たのはここだけなのだ。それだけでもバショウの結実がいかに珍しいことかお分かりいただけると思う。4枚目が一番果実が大きくなっていた房だが、逆光気味。2枚目が若い房だが、もう果実が受精して角ばって膨らんでいるのがわかると思う。遠景でみると15株位の植え込みになっていて、4〜5本花が出ていたようだ。要するに今年は大豊作ということ。あとは秋まで、台風が直撃しないことを祈るだけだ。バショウ科で中国原産。日本への渡来は鎌倉時代。DSCN5561.JPGDSCN5559.JPGDSCN5557.JPGDSCN5555.JPGDSCN5553.JPGDSCN5567.JPGそのバショウの下ではウチワサボテンの単刺ウチワ(Opuntia monacantha)の花が咲いていた。以前はワニ園スイレン温室の出口脇に大株があったのだが、刺が痛いので、皆に嫌われ、今は見えなくなってしまった。サボテン科でブラジル原産。DSCN5564.JPGDSCN5562.JPG

この記事へのコメント

K・かずお
2024年06月17日 07:58
凄いです。バショウ自体あまり見かけませんよね。それを結実を見たどころか牧野先生も食べた事の無い実を実食されるとは流石、学芸員さんです!
きっと中南米放浪時代はもっとビザールなものを食べられたんでしょうね。

学芸員
2024年06月17日 10:59
K.かずおさん、

メキシコ山歩きの時は屋台でグワバを購入し、齧りながら歩いたのを思い出します。
食事は肉が食べられるのがうれしくて、レストランではビステク・アラ・メヒカナ、トマトと唐辛子で味付けした肉を食べてましたね。