ハイウチワの花など
昔、花サボテンで一世を風靡した伊藤芳夫さんのお勧め台木がハイウチワだった。だから当時は誰もハイウチワを入手してあれこれ試したものだ。私が中学、高校の頃の話だ。その後のサボテン人生の中で、そのハイウチワはとうに消えて無くなってしまったが、7年前、友の会のKさんから、ハイウチワの実生小苗をプレゼントされた。嬉しくなって、自宅のベランダで肥培し、大鉢に植えて大事にしていたら、3〜4年前から花が咲くようになった。それは嬉しいのだが、花期が梅雨にかかることと、極めて花付きが悪いのが欠点で、がっかりしてしまった。大体、このタイプの小型ウチワサボテンは、冬は脱水してクシャクシャになって休眠し、春先、吸水すると同時に1節に4つ、5つと蕾をつけて元気になってくる。だから今の我が家のサイズなら10輪くらい咲いても不思議ではない。ところが、今年は1輪しか蕾が出ず、これが咲けばもう終わりなのだ、これまでも2輪、3輪が最高だったと思う。花が咲かなければ、何の取り柄もないのがこのハイウチワなのだ。私の無念さを分かって欲しい。
温室ではカリフォルニア半島原産のエキノケレウス・ウエブステリアヌス(Echinocereus websterianus)が咲いている。バハの植物は花期が遅いのが特徴で、エビのブランデジー(E.brandegeei)やマミの蓬莱宮(M.schumannii)も遅い。

珍しい所ではアステキウム・ヒントニー(Aztecium hintonii)、月世界(Epithelantha micromeris)の果実など。神仙玉(Feropcactus coloratus)や美青丸(Parodia ottonis)も咲いていた。美青丸はブラジルだが、他は全てメキシコだ。


頭の上では南アフリカ原産、ノウゼンカズラ科のリゴズーム・オボバータム(Rhigozum obovatum)が咲いていて驚く。これも極めて花付きが悪く、10輪以上咲くのは初めてだ。綺麗な花だが、使いにくい植物だ。

この記事へのコメント
今も姿を変えて学芸員さんのハートを揺さぶりますね!
でも植物って必ずお世話に応えてくれるのできっとその内黄色い花火を乱れ打ちしますよ。
それに比べ、バハのサボテンやンqん米のサボテンはご主人の木本を良く判って咲き乱れますね👍👍👍
暑い毎日ですが、今日も良い一日を
いつも応援ありがとうございます。感謝です。