神竜玉咲く
我が家の温室で刺物の雄、神竜玉(Echinocactus parryi)が咲いた。私は刺物の中で最も美しい花だと思っているが、それは私が1977年に自生地を訪れ、日本に初めて紹介したという思い入れもあるからなのだ。それが1979年のシャボテン誌の表紙になって、全国区となった。後年、サボテン界のドン、村主氏が私が訪れた現地に出向き、私と同じ個体を同じ構図で撮って、氏の著作で紹介された時には私も驚いた。それだけ衝撃的な写真だったということなのだ。この日は美花として定評のある太平丸(E.horizonthalonius)の大輪タイプも咲いていたが、神竜玉の前では影が薄い。オルテゴカクタス(Ortegocactus macdougallii)やチューレンセ(Astrophytum tulense)も咲いていたが、全て神竜玉の引き立て役だ。これらは全てメキシコ原産。南米物では珍しく、チリ原産のコピアポア・ラウーイ(Copiapoa laui)が咲いていて嬉しかった。アルゼンチン原産の黄花宝山(Rebutia fabrisii var.aureiflora)も今年初開花、ペルー原産のマツカナ・インターテキスタ(Matucana intertexta)やアルゼンチン原産のエキノプシス・クリサンタ(Echinopsis chrysantha)、ボリビア原産のギムノ、光琳玉(Gymnocalycium cartdenasianum)もよく咲いていた。
この記事へのコメント
神竜玉はムラサキウニを思わせるワイルドなトゲとは対照的に菊の様な花が咲くギャップが素晴らしいです。
ギムノ、光琳玉も美しい魅惑の花ですよ。思わず写真に見入ってしまいます。
でも、学芸員さんサボテンを紹介する順番がマズいですね。
神竜玉を最初に紹介してしまうと後のせっかくの魅惑の花達が霞んでしまいますよ。
神竜玉は最後真打ち登場にすべきですね。
神竜玉、とにかく素敵です。この日写真が撮れてよかったです。
今、次代の苗を育てていますが、キリンウチワ接は群生しやすくて、思うような苗ができません。1株だけ単頭があり、これに期待しています。
光琳玉も育ちが良くて、来年は6号鉢ですね。