サルノシッポ咲く
ワニ園売店前の温室でサルノシッポ(Hildewintera colademononis)が咲いた。とは言っても今回、花数が極端に少なく、どうしたことだろう。多分、2番花は多くなるだろうが、不思議な現象だ。サボテン科でボリビア原産。我が家でも夜の女王(Selenoicereus macdonaldiae)が全然駄目で、まだ蕾は豆粒程だ。大きくなっていたのがあったのだが、先日落ちてしまいガッカリ。毎年咲くものが咲かないというのは寂しいものだ。本来は5月18日の下田の黒船祭りに合わせて咲くのが夜の女王だが、今年は全くだ。同じ温室でポートランディア・コクシネア(Portlandioa coccinea)の2番花が咲いて来た。マンデビラそっくりの花だが、こちらの方がはるかに貴重で珍しい植物だ。アカネ科で西インド諸島原産。先日紹介した中国雲南省原産のコンニャク、アモルフォファルス・ユーロエンシス(Amorphophallus yuloensis)も、色は悪くなったがまだ咲いている。これはサトイモ科。分園の入り口、ワシントニアの下ではプヤ・ラクサ(Puya laxa)が綺麗に咲いている。咲いているとは言っても小さい花だし、色は紺色だしで目立たず、普通では気が付かないだろう。株は100頭位の大群生になっている。パイナップル科でボリビア原産。入り口スロープではラグランジア・シャンデリーニ(Hydrangea hybrid ’Laxrangea Chandelini’)が相変わらず綺麗に咲いている。長持ちしてとても得な植物だ。アジサイ科。展示室前ではモーリシャスの絶滅危惧植物、ネソコドン・モーリティアヌス(Nesocodon mauritianus)が咲き始めた。これはキキョウ科だ。正面小花壇の横ではクリナム・ブルビスペルマム(Crinum bulbispermum)の鉢植えが咲いている。水銀燈下のアリステア・マジョール(Aristea major)も綺麗に咲いている。前者はヒガンバナ科、後者はアヤメ科で共に南アフリカ原産。
この記事へのコメント
サルノシッポはやはり存在感あって素敵です。
紐サボテンの中でも別格に好きなサボテンですね。
花数が少ないのはどうしたんでしょう?
夜の女王もしかり。残念ですね。
ネソコドン・モーリティアヌスは初めて拝見しました。
モーリシャスから熱川に来て
絶滅危惧植物もここなら安泰ですね
ネソコドンはキュー植物園展の終了後、キューから当園に寄贈された植物だから大事にしています。もう30年になりますね。