ハリソニー咲く

分園奥の水槽で水生アマリリスのヒッペアストラム・ハリソニー(Hippeastrum harrisonii)が咲き始めた。16本花が立っているが、鉢数の割に花数が少ないのは、後ろのツバキが大きくなり過ぎて光線不足になっているからで、今度大剪定するつもりだ。ただでさえ、このツバキ、この1週間くらいでチャドクガが多発し困っている。チャドクガは人がかぶれると大変なので、毎日園内をチェックしているが、今年はもう20ヶ所くらいで発見している。こんな大発生は初めてだ。ヒガンバナ科でウルグアイ原産。DSCN4322.JPGDSCN4320.JPG中庭の通路では人の歩かない場所で野生化したチリアヤメ(Herbertia pulchella)が満開だ。我が家の芝生もこれに置き換わっているが、丈夫でよくふえる植物だ。アヤメ科でチリ原産。その近くではクリナム・ブルビスペルマム(Crinum bulbispermum)が咲き始めた。こぼれ種で大群生する植物で、周囲は実生苗だらけだ。ヒガンバナ科で南アフリカ原産。DSCN4331.JPGDSCN4329.JPGDSCN4326.JPGDSCN4332.JPG温室ではブラジルから来たコスタス・ワーミンギー(Costus warmingii )の1番花が咲いた。同じく花の美しいコスタス・スペクタビリス(C.spectabilis)も開花間近だが、今年は球根ベゴニア(Begonia x tuberhybrida)が満開で棚に飾れないので、外に飾ることにした。コスタスはフクジンソウ科、スペクタビリスはアフリカ原産。DSCN4293.JPGDSCN4291.JPGDSCN4317.JPGDSCN4303.JPGDSCN4299.JPG球根ベゴニアの奥ではイワタバコ科、ブラジル原産のシンニンギア・カージナリス(Sinningia cardinalis)と園芸品種の踊り子(S.hybrid 'Odoriko')が良く咲いている。DSCN4297.JPGDSCN4295.JPGDSCN4199.JPGDSCN4196.JPGDSCN4301.JPG最後は温室入り口でオーニソガルム・ドゥービウム(Ornithogalum dubium)の黄花が咲いている。キジカクシ科で南アフリカ原産。これが春咲球根のラストバッターだ。DSCN4289.JPGDSCN4287.JPG

この記事へのコメント

K・かずお
2024年05月18日 17:58
ヒッペアストラム・ハリソニー アマリリスもこんなに品種がある事を学芸員さんのブログで知りました。此処で見なければ、多分園芸店で見ても通り過ぎていたと思います。
チャドクガ困りますよね暖冬からの気温上昇が影響してるのでしょうか?
被れると大変!学芸員さんもご注意下さいね。
学芸員
2024年05月19日 12:07
K.かずおさん、
幸い私はチャドクガにかぶれたことはありません。
以前大島で腕が猛烈に痒くなり、てっきりかぶれたと思ったのですが、本当の原因はリュウゼツランの樹液でした。アメリカーナ系の大型種の葉はノコギリで簡単に切れますが、ノコギリが目詰まりするので、刃を叩くとそのクズが飛び散って腕につくのです。リュウゼツランにはシュウ酸が含まれているので、これが痒さを引き起こすのです。