ティランジア・イオナンタ・ドゥルイド

先日、沢山吊ってあるイオナンタの群生株の中から白い花が咲いていて驚いた。イオナンタの白花品種ドゥルイド(Tillandsia ionantha 'Druid')だ。なんでこんな所で咲いているのか、狐に摘まれているような感覚だったが、そういえばドゥルイドがいつの間にか見えなく成って久しい。枯れればラベルで気がつくはずだし、でも見かけた覚えもない。昔、友の会会報の表紙に使ったのが1998年だからもう26年も前だ。その後、何かのついでに鉢に収まっているイオナンタの半端株をまとめて枝付けしたのだろう。開花時なら株がクリーム色に成っているから間違えることはないが、そうでないときは普通のイオナンタと区別できなくて、そのまま枝付けしてしまったのかも知れない。専門家を自認している私だが、ドジも甚だしい。そして26年振りに咲いたということだろう。いくら何でもイオナンタで26年はないだろうと思うだろうが、この吊ってあるイオナンタで白の開花は初めてだから、10年やそこらではないはずだ。ティランジアとはつくづく息の長い植物だ。ピンク花はゲミニフローラ(T.geminiflora)、紫は接写が難しいと言ったストラミネアのディープ・パープル(T.straminea 'Deep Purple')。パイナップル科でイオナンタはメキシコ、ゲミニフローラはブラジル、ストラミネアはエクアドルだ。DSCN2193.JPGDSCN2195.JPGDSCN2206.JPGDSCN2204.JPGDSCN2197.JPGDSCN2199.JPGDSCN2208.JPGDSCN2202.JPGティランジアの反対側では2作目の球根ベゴニア(Begonia x tuberhybrida)がようやく見頃を迎えた。1月に催芽してようやく開花に至った。一作目が早くに満開になり、正月にはそれは豪勢に咲いていたので、つい育苗が遅く成ってしまい、そのおかげで1ヶ月もベゴニアの花の乏しい時期が続いてしまった。シュウカイドウ科で原産地はアンデス。DSCN2210.JPGDSCN2212.JPGDSCN2213.JPGDSCN2215.JPGDSCN2218.JPGDSCN2220.JPGDSCN2222.JPG

この記事へのコメント

K・かずお
2024年04月09日 03:37
ドゥルイド26年振りの開花ってのが凄い!そんなことってあるんですね。
流石に山吹色に葉が染まりますので学芸員さんが見逃すはずないでしょうし、
不思議な事あるんですね。
うちのドゥルイドも同じ時期に迎えたフエゴ達が開花する中、なかなか開花サイン来ないです。
でも私にはドゥルイドと、アルバ・アルビノとの違い、見分けがつきません。
そもそも違う個体なんでしょうか?
ゲミニフローラとストラミネアのお花バッチリ綺麗に取れてますね。芳香がありますでしょうか?
学芸員
2024年04月09日 11:31
K.かずおさん
イオナンタの白花にも何タイプかあって、その1つがドゥルイドということです。
ストラミネアはいい匂いですよ。横を通っただけで匂います。