コスタス・スペクタビリス咲く

フクジンソウ科のコスタス属の中で、最もユニークで珍しく、しかも花が豪華で美しいのがこのコスタス・スペクタビリス(Costus spectabilis)である。熱帯アフリカの原産で、2015年に友の会の方に寄贈された植物。最初は葉が大きく展開するので大鉢に植えていたが、慣れてきたら5号鉢に1芽植えで上手く育つので、管理がうんと楽になった。繁殖も良いので、殖えた芽は本園6号温室や香料温室に植えて、物珍しい下草として使っている。画像で見るとよく似ているのがブラジルから来たコスタス・ワーミンギー(C.warmingii)で、やはりのっぺりした葉を展開して黄色い花を咲かせるので、画像にすると紛らわしいが、前者の葉は4倍も大きくなるので、実物を見れば間違うことはない。画像は1、2枚目がスペクタビリス、3、4枚目がワーミンギーだが、4枚目奥に写っているのはスペクタビリスだ。DSCN7623.JPGDSCN7621.JPGDSCN7625.JPGDSCN7627.JPGその横ではグロキシニアのブロケード・ミックスが綺麗に咲き始めた。通称はグロキシニアだが、学名はシンニンギア・スペシオサでその実生系の品種がブロケード・ミックス(Sinningia speciosa 'Brocade Mix')だ。豪華で華やかな花だが、球根が老化したので新芽を挿木して増やしたら、2年目の今年は一斉に咲き始めた。4枚目は原種に近い一重の品種だ。DSCN7615.JPGDSCN7613.JPGDSCN7616.JPGDSCN7519.JPGその横ではヒガンバナ科の球根、南アフリカ原産のセンコウハナビ(Haemanthus multiflors)が咲いている。今丁度全部の花が開いて線香花火そのものになっている。DSCN7628.JPGDSCN7677.JPGまた今、コノハサボテンも2種類咲いていて、1つは斑入り葉の交配種(Pereskia hybrid)、もう1つはパラグアイから来たオオバキリン(Pereskia grandifolia)だ。DSCN7513.JPGDSCN7676.JPGティランジアのコーナーでは私がパラグアイで採集してきたティランジア・ストレプトカルパ(Tillandsia streptocarpa)が咲き、赤い苞が鮮やかなインコアナナス(Vriesea carinata cv.)も咲いている。これはもうお亡くなりになった奥山さんの思い出の植物だ。DSCN7671.JPGDSCN7673.JPGDSCN7618.JPGDSCN7603.JPG

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