ローマンヒアシンスなど
我が家のベランダでローマンヒアシンス(Hyacinsus orientalis)が咲き始めた。以前、園芸ニュースレターで、ヒアシンスを絶滅危惧園芸植物だなどと書いて話題にしたことがあるが、当時コレクションしたものだ。どれだけ時間が経ったかというと、研究室の所では、当時1粒収穫できた種を蒔いた株が大繁殖して6号鉢いっぱいになっているのだ。1、2枚目は我が家の2系統で3、4枚目がその実生株だ。とても1粒の種からとは思えないだろう。ちなみにローマンヒアシンスとは古いタイプの香料用に作られていたヒアシンスで、小柄で花房も小さいし、青ばかりだが、丈夫で各地で生き延びているのだ。キジカクシ科でヨーロッパ原産。


ベランダではペチコート水仙のクリーム・ゴブレット(Narcissus hybrid 'Cream Goblet')が一斉に咲いた。テータティート(N.hybrid 'Tete a Tete')もボツボツ咲いてきた。ラベルが間違っていたのか、本種が4鉢もあった。ヒガンバナ科でヨーロッパ原産。午後から日が出たら黄色い花が美しいスピロキシネ・セラータ(Spiloxene serrata)も開いてきた。本種は良く殖え花付きも抜群だが、日が差さないと開かないのが欠点で、このシーズンせいぜい2日に1回くらいしか開かない。キンバイザサ科で南アフリカ原産。温室の棚上ではモラエア・パリダ(Moraea pallida)が1輪咲いていた。もう外でも咲いているが、この日はこれだけだった。これも南ア原産でアヤメ科。





我が家のツバキは今、玉の浦(Camellia japonioca 'Tamanoura')が満開だ。墓地側の境界木を地元の人達が切ってくれたので、今年は日当たりが良くなり、それで玉の浦が見事なのだ。下枝を切られて、花がなかなか咲いてこなかった金世界(C.rusticana `Kinsekai')もようやく高い所で咲き始めた。ツバキ科で、これらは日本の品種。最後は鉢植えの港の曙(C.hybrid 'Minato no Akebono')だ。ヒメサザンカ交配で花に香りがある。




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