テフロカクタスなど

今年は我が家の温室でもサボテン類の開花が軒並み遅れ、マミラリア類も1ヶ月位遅れているのではないだろうか。刺物でもとうに蕾が出ていていいはずの天城にもまだ兆しはない。刺物では唯一レッペンハーゲニー(Ferocactus reppenhagenii)に花芽が見られ、王冠竜もようやく、小さな蕾が見えてきた程度。メキシコ原産。お陰でブログネタに事欠き、今日はテフロカクタスを紹介する。最初は幅広刺が美しいテフロカクタス・アーティクラータス・パピラカンサス(Tephrocactus articulatus var.papyracanthus)だ。本種に関しては、多数実生した中で、一番茎節が大きく、刺の巾の広い、最優良個体を残した。だから今は高さ40cmにも生長し素晴らしい出来だ。多分和名は昼の弥撒でいいのだろう。DSCN1546.JPGDSCN1550.JPGDSCN1551.JPG次は針状刺が素晴らしい槍武者(T.aoracanthus)だ。これはキリンウチワに接いである時は猛烈な刺が出て素晴らしかったが、接ぎ降ろしをしてからは、茎節も小さく成ってしまい、大した刺が出なくてがっかりしている。次はオリガカンサス(T.articulatus var.oligacanthus)で、非常に花着きの良い、テフロには珍しい種だ。毎年1〜2節は育つので、随分と立派な株になったが、茎節が小さいので、迫力には欠ける。次は大きさ的には前種に似ているが、旧来長刺武蔵野(T.articulatus)と呼ばれている個体だ。最初のパピラカンサスを見てしまうと、あまりにも貧弱で可哀想な位だ。DSCN1553.JPGDSCN1547.JPGDSCN1557.JPG次はアレクサンデリー(T.alexanderii)とゲオメトリクス(T.geometricus)の実生株。この2種を同種扱いする文献もあるが、確かに刺だらけのゲオメトリクスはアレキサンデリーそっくりだが、こちらは3倍も大きい。DSCN1562.JPGDSCN1560.JPGDSCN1563.JPG最後はテフロカクタスではないが、マイフェニア・ポエッピギー(Mihuenia poeppigii)。立派な群生株を作って見たいのだが、刺物メインの温室では高温多湿過ぎて本種には向かないだろう。徒長してズラズラ伸びるばかりだ。以上、全てサボテン科でアルゼンチン原産。DSCN1556.JPG

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