本園8号の植物など
スイレン、ランと紹介して、今日はその他だ。最初はロンデレチア・リューコフィラ(Rondeletia leucophylla)、メキシコのラウーさんから来た珍品で、多分他所では見られないと思う。アカネ科だ。
水草ではアカバナ科で中南米原産のルドウィギア・セディオイデス(Ludwigia sedioides)とマメ科で南アフリカ原産のエスキノメネ・フルイタンス(Eschynomene fruitans)がオオオニバスの池で咲いていた。
分園に戻って、1号温室ではパラモンガイア・ウエベルバウエリー(Paramongaia weberbauerii)の今シーズン最後の8輪目が咲いている。この株はウイルスに罹患しているのだが、何と7年連続の開花で驚異的だ。普通本種は良くて1年置きの開花だから、当園のように開花サイズの球根が15個位あっても、良くて8輪なのだ。それが7年連続なのだから、この遺伝子を残さない手はないと、これまで2回種を採取して実生苗を育てているが、生育の遅いのが難点だ。親株も子吹きして3球株分してあるが、これもちっとも大きくならない。多分他の系統より、開花株に達するのに3〜4年余分にかかるのかも知れない。普通、実生から開花するまで8年位かかるから、10年以上我慢しろと言うことだろう。ヒガンバナ科でペルーアンデス原産。
次はスミシアンサ・オーランティアカ(Smithiantha aurantiaca)で、今年は極めて順調だったのだが、去年の夏頃から大きくなってしまって、開花期になったら株が老化して下葉が枯れ、惨めな姿に。私はとても生育が良かったので、喜んでいたのだが、こんな結果になって心外だ。イワタバコ科でメキシコ原産。

最後は香料温室に飾った鉢植えのフブキバナ(Iboza riparia)。地植え株はこれからだが、栽培温室から持ち込んだ鉢物は早かった。シソ科で南アフリカ原産。


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