カンプトセマの被害甚大

分園1号温室裏で茂っていたブラジル原産のツル植物、カンプトセマ・スペクタビーレ(Camptosema spectabile)が昨年は旺盛に生育し、秋には花序が100本も着いて、今シーズンは豪華な花が楽しめそうだと、一人期待していた。ところが12月に猛烈な暴風が3回も吹き荒れ、大きく育った株は見る影もなく枝をへし折られ、捻じ曲げられて、酷いことになってしまった。勿論、分園ゲートの所に植わっているモクゲンジ(Koelreuteria paniculata)の風船果実は全て吹き飛ばされ、満開だった石垣のポドラネア・ブリーセイ(Podranea brycei)の花もすべて駄目になってしまった。それでも茎葉は元気だが、このカンプトセマは目茶苦茶だ。ここは毎朝ブロアーで枯葉を飛ばし、温室裏の掃除をするのだが、正月過ぎから、幾つか生き残った蕾が赤く色付いてきた、僅か3〜4本の房で、せいぜい10輪、15輪だろうが、赤い色を見て、幾らか救われた気持ちだ。また今年頑張ってツルを伸ばしてみよう。DSCN1051.JPGDSCN1053.JPGDSCN1054.JPG温室の中ではディッキア・エステベシー(Dyckia estevesii)の最後の花が咲いているし、ティランジアのイオナンタ(Tillandsia ionantha)は次々と咲いている。DSCN1005.JPGDSCN1007.JPGDSCN0999.JPGDSCN0997.JPGDSCN0995.JPG大型のブルボーサ(T.bulbosa 'Giant form')もいよいよ花序が大きくなり、開花も間近だ。本種はブロメリアの見学会を当園で催した際にも即売で大人気だった。秋からは殖えた株を売店に置いて販売しているが、一般のお客様にはこの巨大なブルボーサの価値がわからないようだ。エーレルシアナ(T.ehlersiana)も非常に殖えたので、今度小苗を売店に置こうかと思う。ディッキアはブラジル原産だが、他のティランジアはメキシコ原産だ。勿論パイナップル科。DSCN1002.JPGDSCN1001.JPGアンスリウムの頭上ではプセウドリプサリス・アマゾニカ・亜種パナメンシス(Pseudorhipsalis amazonica ssp.panamensis)の花が多くなってきた。赤紫色の蕾が兎に角可愛らしく、この仲間では1番の美しさだと思う。サボテン科でパナマ原産。DSCN1027.JPGDSCN1025.JPGDSCN1029.JPG最後はエクアドルから来たイワタバコ科のコルムネア・エリスロファエア(Columnea erythrophaea)だ。1号温室の入り口に飾ってあるが、年に1度株を更新するだけで、1年中咲いてくれる重宝物だ。DSCN1039.JPG

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