年末の温室から
暮を迎えてバナナ温室ではムサ・マニー(Musa mannii:クロジクヒメバショウ)が2株咲いている。当園のバナナベッドは長年の連作で用土が疲弊し、原種のバナナを植えた場合、極めて育ちが悪い。今年屋外で旺盛に生育して結実しているベルティナバナナ(M.velutina)なども温室ではかっらきし育たないのだ。
そのような気難しい原種の中で、このマニーとオルナータ(M.ornata)、パラコクシネア(M.paracoccinea)、ラテリタ(M.laterita)の4種は何とか育って代を重ねている。画像はマニーとパラコクシネアで前者はアッサム、後者は中国とベトナムとの国境地域原産。

1号温室、パフィオペディルム(Paphiopedilum cvs.)のコーナーでは、本家パフィオに加え、栽培温室で咲いていたカトレア(Cattleya cvs.)、エピデンドラム(Epidendrum radicans cv.)などを彩りで入れてある。


コチョウランのコーナーも購入品のコチョウラン(Phalaenopsis cv.)に加え、エリックヤングから来た、ラクヨウエビネの園芸品種(Calanthe cvs.)が咲いている。


球根ベゴニアの所ではメキシコから来たイワタバコ科の珍種、ソレノフォラ・トゥーストレンシス(Solenophora tuxtlensis)の花が多くなってきた。本種は長年挿木更新を繰り返しており、生育が悪くなって来たので、実生更新が課題だったのだが、今日、ようやく採種に成功した。これで来春実生が出来る。もう1つ採種したいのが最後の画像のスミシアンサ・オーランティアカ(Smithiantha aurantiaca)で、株の老化が顕著で、何とか採種したいのだが、今年も駄目だった。ご覧の通り、えらく貧弱な株だ。これもイワタバコ科でメキシコ原産だ。


そのような気難しい原種の中で、このマニーとオルナータ(M.ornata)、パラコクシネア(M.paracoccinea)、ラテリタ(M.laterita)の4種は何とか育って代を重ねている。画像はマニーとパラコクシネアで前者はアッサム、後者は中国とベトナムとの国境地域原産。
この記事へのコメント
イノシシの話や、楽しい話題もいっぱい。
来年もまた、ご活躍ください。
良いお年を。
本年もよろしくお願いします。