バンダの花など
先日、オウムカズラの撮影に行った際ランの花も撮って来たので紹介する。ラベルは確認していないが青い花がタイ原産のバンダ・セルーレア(Vanda coerulea)、もう1つがフィリピン原産のサンデリアーナ(V.sanderiana)だろう。華やかで奇麗な花だ。カトレアでは中米原産のボウリンギアナ(Cattleya bowringiana)とそのセルーレア(C.bowringiana var.coerulea)が咲いていた。珍しいところでは熱帯アフリカ原産のアンセリア・アフリカナ(Ansellia africana)が咲いていた。



分園では1号温室に入って来た子が臭いと言いだしたので、エンセファラルトス・ビローサス(Encephalartos villosus)の雄花が成熟して花粉を出しているのを思い出した。特有の青臭さで、他に例のない臭いなので、ソテツを扱っている人間ならすぐ分かる。見た感じフェンスに乗ったヒメオニソテツ(E.horridus)の雄球果も成熟しているようだが。もうピークは過ぎている。トゲオニソテツ(E.ferox)の雌の球果も鱗片の間が開いているので、今が交配適期なのだろう。ビローサスの花粉をかければ授精するだろうが、やたら雑種をつくると後の処分に困るので、今まで交配した例しはない。これらはザミア科で南アフリカ原産。最後はフィリピンのソテツ、サイカス・ワーデイ(Cycas wadei)の雄球果だが、まだ成熟はしていない。昨年は雌株が咲いたので、上手くいかないものだ。これはソテツ科。




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