珍客来園

今日は横浜在住の椿の専門家村田さんがお見えになった。かつて黄色いツバキ、金花茶(キンカチャ)を日本に普及させた立役者で、その栽培技術の高さは誰もが認める所だ。普通このブログは匿名で書くのだが、村田さんはプロ中のプロ。幾らかでも氏の宣伝になればと思い実名で紹介する。当園もかつては毎年1月に世界のツバキ展を20年以上も続けていたので、椿関係者には大変お世話になった。村田さんもそのお一人で、椿展のゲスト、ヌッチヲ農園の皆さんを私が村田さんの農園によくご案内したものだった。そんな関係で今日も椿を5品種、お土産に持参して下さった。その1つが、氏が椿としてでは無く、花木として普及を願っている夏咲きのアザレアツバキ(Camellia changii)だった。丁度開花中だったので画像を紹介する。本種は以前も頂いており、株も大きく成っているので、今度分園の中庭に植えようと思う。同じ横浜でシャクナゲを専門とする平野さんの寄贈品は園内各所に植わっているのだが、考えてみたら村田さんの植物は金花茶交配の浜の曙(Camellia nitidissima hybrid 'Hama-no-Akebono')だけしか植わっていないので、これを機会に氏の寄贈品も植えようかということだ。結局氏とはパーラーで2時間余りも話し込み、楽しい時間を過ごすことができた。アザレアツバキはツバキ科で中国原産。DSCN7150.JPG村田さんとはソテツを見ながら歩いたが、丁度トゲオニソテツ(Encephalartos ferox)の雌球果が大きく成っており、話題に事かかなかった。2枚目はセラトザミア・メキシカナ(Ceratozamia mexicana)の雌球果、丁度出始めたエンセファラートス・ビローサス(E.villosus)の雄球果、ヒメオニソテツ(E.horridus)の雄球果など。全てザミア科で、セラトザミアはメキシコ、エンセファラートスは南アフリカ原産。DSCN7123.JPGDSCN7124.JPGDSCN7128.JPGDSCN7131.JPGセラトザミア・マツダエ(C.matudae)の新葉、ヒロハザミア(Zamia furfuracea)の雌球果、ワニ池横、露地のマクロザミア・コムニス(Macrozamia communis)の雌球果など。このコムニスの雌球果は大きく育って来ているので、近くのマクロザミア・ジョンソニー(M.johnsonii)の花粉が掛かって雑種になっているはずだ。ちょうど昨年採れた種の実生が今生えて来ており、それが最後の画像だ。この雑種は丈夫で成育旺盛なので、1年位経つと売店で販売しているが好評だ。マクロザミアもザミア科でオーストラリア原産。DSCN7126.JPGDSCN7132.JPGDSCN7148.JPGDSCN7147.JPGDSCN6890.JPG

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