オオイタビの果実
フィクス・プミラ(Ficus pumila)の名で知られるオオイタビが分園入口のワシントンヤシモドキ(Washingtonia robusta)に這い上り、大成長してイチジク果が鈴生りになっていることは何度も報告した。今朝、来てみるとその下に1個紫色に色付いたイチジク果が落ちていた。私は完熟して落ちたものと思い、夕方撮影がてら2つに切ってみた。果実の付け根は離層が出来て落果したようで、乳液は出ていなかった。果実はナイフで縦断してみたが、およそ水気はなく、結構固い。その間に断面から乳液が出て来たので、まだ未熟だったのであろう。しかも果内には雄しべがビッシリと生えており、まだ未熟で花粉の出ている葯は1つもなかった。結論としては、ここの所の季節風で、無理矢理吹き落とされたということなのであろう。じゃあ、もっと置いておけば、柔らかく完熟するのかというと、私の印象では難しかろうと思う。多分、このままコロコロ落ちて、そのまま腐ってしまうのではないかと思う。いずれにせよ、正月までには結論が出るだろう。クワ科で日本原産。


次は本園8号温室、オオオニバスの池で大繁茂していたミズヒメビシ(Ludwigia sedoides)。花が満開で可愛らしいこと。当初は寒さに弱いという話だったが、ここの池なら問題無しと言うことだろう。アカバナ科でブラジル原産。

同様にミズオジギソウ(Neptunia oleracea)も咲いていた。こちらは余り旺盛という雰囲気ではなかったが、アカシア状の花が数輪咲いていた。マメ科で熱帯域原産。
もう1つ、私がパラグアイから持ち帰った水生のハイビスカス・キスプラティヌス(Hibiscus cisplatinus)も1輪咲いていた。皿状に満開には成らず、7分咲き位で終わってしまうのが欠点か。以前サカタの岩佐さんに、水生ですよと自慢したら、アメリカフヨウ(H.moscheutos)もボッグプラントですよとたしなめられた想い出がある。アオイ科。最後は赤が鮮やかなヒゴロモコンロンカ(Mussaenda erythrophylla)。この赤い花びらみたいな部分はガク片の1枚が大きく成ったもの。手にとってみると良くわかる。アカネ科でアフリカ原産。












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