小型ビルマバナナなど

バナナ温室で小型ビルマバナナ(Musa x paradisiaka 'Kluai Namwa Khom')の大きな花が出ている。本種は仙人蕉より小型で生育旺盛、また生育サイクルも早いので、常に結実中の株が見られる優良品種だ。ただABB品種なので黄色くなってもすぐには生食出来ず、収穫してから1週間位置いて完熟させてから食べる必要がある。本種はそもそも友の会の尾崎さんから斑入り品種として頂き、ブロメリア温室に飾っておいたのだ。ちゃんと結実して美味しい実だったので、それではバナナ温室に植えてみようということで試植したのだ。結果、望外の生育を示し、大きな房が出来たので、積極的に殖やしているところなのだ。ただし斑に関しては地味で、上から見ないと分かりにくいので、大きく育てて下から見上げても殆ど気付かない。結局斑が消えた株ばかりで、今は1株しか斑入りが残っていない。現状、花が1株、若い果実が2株、収穫間近の株が1株と、都合4株に房が見られる状態だ。画像は最初が開きかけた花、次が花後2ヶ月位の若い房、3番目が収穫間近で黄色い実が見える房だ。DSCN2009.jpgDSCN2018.jpgDSCN2013.jpgついでに黄色く色付いて収穫中のプラタ(M. X paradisiaca 'Plata')とキャベンディッシュ系のウェーレンスー(M.acuminata 'Weilienszu')の画像も載せる。前者はブラジルの品種でAAB、後者は勿論AAAだ。ウェーレンスーとは中国からフラスコで来た品種で、難しい漢字名だったのでカタカナ表記している。育ててみるとキャベンディッシュの1系統と判明した。DSCN2019.jpgDSCN2022.jpg次はティランジアコーナーで咲き始めたカトプシス・ベルテロニアーナ(Catopsis berteroniana )。かつてラウーさんがティランジア・ルシダ(Tillandsia lucida)と言って送って来た種を育てたら本種だった。非常に丈夫で毎年開花後子供を出し、株が更新されてもう20年になる。ベルテロニアーナの分布はメキシコから南米、ギアナ高地までと広いが、この株はメキシコのベラクルスの産だ。DSCN2029.jpgDSCN2028.jpgDSCN2032.jpg

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