ユーカリ咲く
分園パーラーの裏でユーカリが咲き始めた。最も花の美しいことで有名なフィシフォリア・ユーカリ(Eucalyptus ficifolia)だ。例年ボイラー室前の大木が満開になって、報道にも公開するのだが、今年は何故かこの木には1輪も咲かず、驚かされているし、空振りもいいところ。オーストラリア原産でフトモモ科。


バナナ温室横の土手ではディエテスの珍種ブッチェリアーナ(Dietes butcheriana)が咲いている。グランディフローラの半分サイズで、派手さもないし、目立たない存在だが、本種は半日陰地向きの種として導入したもの。以前、ハワイで植物園を経営していた武田さんが来園した際、本種を見て、何でこんな所にと驚いていたのが印象に残っている。それくらい珍種ということだ。これは南アフリカ植物学会の種子配布で導入したもので、私としてはディエテスを一通り揃えたくて入れたものだ。アヤメ科。

次は1号温室裏で咲き始めたナンバンカラスウリ(Momordica cochinchinensis)。これは雌株なので、雄株が欲しくて今年播種し、出来た苗を3本横に植えたのだが、地植えした途端、生育が止まってしまい、1ヶ月近くたってもちっとも伸びて来ない。その間に雌株が一気にツルを伸ばし、花まで咲き始めたということ。何とか雄花を咲かせて実を成らせたいのだが、前途多難そうだ。前も同様に苗を植えて失敗した事があるので、今年は慎重に取りかかったつもりだが、植物の生育は思い通りに行かないものだ。ウリ科で東南アジア原産。
次は我が家で咲いたシーズン最後の夜の王女(Selenicereus pteranthus)。これが終わったら尺鉢2つに植わった古株を捨て、若い株に更新する予定だ。中米原産。最後は我が家のサルノシッポ(Hildewintera colademononis)。ワニ園より遅れて開花期に入り、今朝は結構咲いていた。そろそろ植え替えて大鉢にと考えているが、適当な鉢がなくてグズグズしている。これはボリビア原産。















この記事へのコメント
地球温暖化が声高に叫ばれ、その原因は人類が排出するCo2にあるように言われていますが、冬の寒冷化、夏の温暖化という現象は、人類の営みといった微々たるものが原因では無くて、地球の内部に大きな変化が起こりつつ有る為では無いかと懸念しています。 プレートの移動によって、ここ数年地震が増えていますが、海底に無数に存在する火山もあちこちで爆発を繰り返していると聞きます。
程度の差はあるでしょうが、当地もこの冬は寒い日がありました。南アの球根類は、当地では露地で問題ないのですが、我が家のベランダでは葉先が枯れ込んだりしました。私は自宅でユーカリのプレイッシアーナを咲かせたいと思っていますが、強風で枝が折れたりして、今年は作り直しです。マクロカルパの白花タイプみたいものです。