アンドロシンビウム咲く

春咲き球根の中でも特にユニークなアンドロシンビウム・カペンセ(Androcymbium capense)が咲いて来た。本種は煖房したリビングに持ち込むと一気に咲いてきて見違える程豪華になる。最初の3枚が3日前に部屋に持ち込んだ株、4枚目はベランダにそのまま置いた株で、その差は明白だ。本種は南アフリカ原産イヌサフラン科の球根植物で、1つの球根から必ず2本の芽が出て2球に分球するので、球根数が毎年倍々に増えて行く。しかも球根の大小に関係なく地上部は大差無く大きくなるので、球根のサイズを余り気にしなくても済む。ということで、ワニ園でも自宅でも球数が増えたので、一昨年から栽培温室に渡して、展示用、売店用に育ててもらっている。ところがこのコロナ禍で、ワニ園は開店休業状態。折角咲いても分園売店は閉めているので売りようもない。残念な話だ。DSCN1865.jpgDSCN1870.jpgDSCN1868.jpgDSCN1874.jpg我が家のベランダではグラジオラスもピークを過ぎ、唯一オキザリス・バーシカラー(Oxalis versicolor)が元気だ。本種は開花すれば真っ白で豪華だが、蕾の時は紅白のキャンディーみたいな蕾が美しく、これはこれで奇麗だ。しかも本種は余程暖かくないと開かないらしく、快晴でも正月以来満開状態にはなっていない。その点ではマツバギクの紫宝などに似ている。寒くて媒介昆虫が動かなければ、花を開いても無駄だという省エネ戦略なのだろうか。南アフリカ原産でカタバミ科の小球根だ。DSCN1814.jpgDSCN1816.jpgDSCN1880.jpg次は花茎が4mにも伸びたドリアンテス・パルメリー(Doryanthes palmerii)。ようやく花序部分がほぐれて来て、開花の準備態勢に入ったようだ。ワニ園のプヤ・チレンシス(Puya chilensis)とどちらが早いか競っているような感じだが、今のところどっこいどっこいで開花期の予想はつかない。ドリアンテス科でオーストラリア原産。DSCN1875.jpgDSCN1876.jpg最後は植え替えの済んだ白刺金鯱(Echinocactus grusonii)2株。スウェーデンのサックシードから種を入れ、キリンウチワ接ぎで養成した株だが大きくなった。実生20年位で9号半鉢植えだ。写真を撮ったら、余りにも刺が奇麗に写っていたので、フェースブックにも紹介した。ちなみにこの白刺金鯱、最初から自生地にあった変異なのだろうか。それとも大量実生の中から出現した変異なのだろうか。興味深いところである。サボテン科でメキシコ原産。DSCN1824.jpgDSCN1826.jpg

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