晴れれば、花も開く
昨日は寒陽気の曇りで、我が家の温室の花も半開きで絵にならない。傷んだラベルなどを書き直しているうちに、いくらか日射しが出て温室も暖かくなったら、幾つかは花を開いてくれた。3時頃だったが、暖かくなったついでに今年2回目の潅水をした。これで本格的に吸水を開始し、2週間もしたら、温室はギュウギュウになるはずだ。それを見込んで大株は順次大鉢に鉢上げしたのだが、たちまち一杯だろう。サボテンとは、乾期のあと吸水すると、恐ろしく膨らむものだ。昔、メキシコのメツティトラン渓谷に雨の後訪ねたら、前回の訪問時は直径90cm位だった巌(Echinicactus ingens)の巨大株が、 120cmにもなっていて驚嘆したことがある。ドラム缶で直径60cmだから、120cmはドラム缶4本を束ねたサイズで高さも2m以上あった。それ位サボテンは水を吸うのだ。今日の画像はエビの華山(Echinocereus papillosus)から。実生接ぎで育てキリンウチワを着けたままの接ぎ降ろしで、盆栽用の角鉢一杯になっている。学生の頃、研究室のフレームにあって、奇麗な花が印象的だったので、近年播いてみたものだ。美花角の黄花版と思えば良い。次は初開花のロエメリアヌス(E.roemerianus)。小型で花の綺麗な種だが一寸刺が痛いのが欠点か。


他にメキシコ原産種ではロフォフォラの銀冠玉(Lophophora fricii)、刺物の王冠竜(Ferocactus glaucescens)、文鳥丸(F.histrix)、新緑玉(F.flavovirens)が咲いていた。


南米物ではチリ原産のネオポルテリア・チレンシス(Neoporteria chilensis )、白花変種のアルビディフローラ(var.albidiflora)が満開。アルゼンチン原産、レブチアのホフマニー(Rebutia hoffmannii)も1番花が咲き始めた。珍しい所ではブラジル産の小型柱サボテン、ピエーレブラウニア・バイエンシス(Pierrebraunia bahiensis)が2株咲いてきた。



最後は花付きの良い、小型ウチワサボテンのオプンチア・イナモエナ(Opuntia inamoena: Tacinga)2タイプ。いただいて2年目の株だが、びっしり蕾が着いて開花が楽しみ。これらもブラジルだ。
















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