シラー、リプサリスなど

分園入り口でシラー・ペルビアナの白花(Scilla peruviana 'White flower form')が咲き始めた。鮮明でとても奇麗な白だ。ペルビアナとあるがヨーロッパ原産でキジカクシ科。DSCN1447.jpgDSCN1444.jpg温室ではリプサリスが咲き始めた。私がパラグアイで採集してきたツクマネンシス(Rhipsalis tucumanensis)が咲いているが、国内で入手した太いタイプも同時に咲いており、画像では区別出来ない。前者がパラグアイ産。DSCN1453.jpgDSCN1463.jpgまたプルビニゲルム(R.pluvinigerum)やグランディフローラ(青葦:R.grandiflora)も咲いているが、これも良く似た種で、区別が難しい。どれもブラジル原産。DSCN1454.jpgDSCN1457.jpgDSCN1458.jpgDSCN1461.jpg中庭ではカロライナ・ジャスミン(Gelsemium sempervirens)やジャスミヌム・ポリアンサム(Jasminum polyanthum)などのツルが咲き始め、数日で満開になるはずだ。前者は北米産でマチン科、後者は中国産でモクセイ科だ。以前も紹介したキンポウゲのゴールド・カップ(Rananculus repens 'Gold Cup')も奇麗に咲いていて、日射しが当たると輝くようだ。これはヨーロッパ産でキンポウゲ科。DSCN1411.jpgDSCN1415.jpgDSCN1413.jpgDSCN1419.jpgDSCN1417.jpg

この記事へのコメント

Sampei
2020年03月29日 23:38
「趣味の園芸」ゲットしました。凄すぎて何時かゆっくりコメントさせて下さい。
キンポウゲのゴールド・カップ(Rananculus repens 'Gold Cup')大好きな花なのです。花名を初めて知りました。昔イギリスの「プーさんの棒投げ橋」の小川の辺りに可愛い黄色のビニールみたいな花弁の花が咲いていました。後に花屋で見つけ今
我が家のベランダに咲いています。
学芸員
2020年03月30日 09:22
Sampeiさん、コメント有り難うございます。栽培歴50年、60年と言っても、毎日の繰り返しがそうなっただけで、環境的に恵まれていたということです。
ただ私は植物園のプロとして働いているわけですから、我が家の温室も几帳面に整理して、傷んだ植物や見苦しい植物は置かないようにしています。見に来た方の夢を壊さないようにという配慮ですね。
Sampei
2020年03月31日 01:27
「趣味の園芸」感動!中学一年生の学芸員様が4cmの金鯱に出会った頃、兄は東京農大の3年生。その頃父の育てていたサボテン(規模が違いすぎますが)で特に記憶に残っているのは、月下美人・紅孔雀・株分けをした丹下丸が一斉に白い花を咲かせていた事。あの美しい1ページで私の頭の中は父の事・兄の事・サボテンの美しい独特の花びらの事・「学芸員の独り言」の花々の写真でいっぱいになり不思議な時の流れに浸っています。凄すぎてコメントできません。ただただ感動です。
学芸員
2020年03月31日 18:36
Sampeiさん、持ち上げられ過ぎて、かえって恐縮です。自分の好きな事をやっているだけですよ。今日も写真を沢山アップしましたからお楽しみ下さい。

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