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今、中国、西壮版納から来たムサ・アクミナータ(Musa acuminata)が咲いている。原種を植えたコーナーで、これらの生育が悪く、最近、根株ごと駄目になる例が多かった。もしかしたらアクミナータも駄目になったのではないかと心配していただけに、開花してホッとした。有って当然の植物が、突然見えなくなってしまうと慌てるものだ。次は極めて快調なタイの品種、小型ビルマバナナ(M. x paradisiaca 'Kluai Namwa Khom')だ。丁度目の前に房があって花のアップも見られたので撮影した。クリーム色1色の台湾バナナとは明らかに異なる花だ。次はバナナ温室の外で咲いている中国、雲南省原産の地涌金蓮(Ensete lasiocarpa)。これからが生育期だ。勿論、これらはバショウ科だ。パパイヤ温室の方では、スモークツリーの紫葉(Cotinus coggygria 'Royal Purple')が奇麗だ。これはウルシ科でヨーロッパ原産。ゾウガメ舎の横ではディクソニア(Dycksonia antarctica)に新芽が出揃い、先日古い葉を剪定したので、とてもフレッシュだ。これはタスマニア原産でタカワラビ科。1号温室の出口横ではマカダミアナッツ(Macadamia integrifolia)の花が咲いている。去年、今年と派手に剪定したが、花芽は細い枝に着くので、ちゃんと咲いてくれる。オーストラリア原産でプロテア科だ。1号温室では中国のシテツ、貴州ソテツ(Cycas ghizouensis)の雄花が咲いている。またベトナムから来たサイカス・ミコリッチィー(C.micholitzii)とタイから来たシンプリシピンナ(C.simplicipinna)が並んで雌雄の花を出している。後者は先日交配したが、下手するとミコリッチーにも花粉がかかりそうで心配だった。これらはソテツ科。その近くではスタンゲリア(Stangeria eriopus)の雌花も出ているが、今年は雄花がないので、交配は不可だ。これは南アフリカ原産でスタンゲリア科。展示室前では中国のソテツ・パンジーファーエンシス(C.panzhihuaensis)の新芽が出揃ったので、これも旧葉を切り捨ててスッキリさせた。入口ではパイナップル科のプヤ・ラクサ(Puya laxa)に花が20本出て今が満開だ。とは言っても小さな花なので、気付く人はいないようだ。ボリビア原産だ。
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