クルクマ、フクシアなど
かつてタイに毎年研修旅行に行っているときは、市場のショウガ類を全て購入して持ち帰るなど、ショウガ科植物のコレクションに力を入れたものだ。その生き残りというか、栽培温室で維持しているクルクマが咲いたので、入口に飾ってある。改めて文献を当たってみるとクルクマ・オーランティアカ(Curcuma aurantiaca)というのが本種の学名らしい。小さくて咲いているし、花も長持ちするので、飾りには持って来いだ。次は吊り鉢で飾ってあるフクシア、南米原産、アカバナ科でマゼラニカ系のエンジェルス・イアリング(Fuchsia 'Angels Earling')として売られている系統だ。かつては冷房室で100品種も維持していたが、熱帯植物園には馴染まないので序序に整理してしまい、今ではこの時期、本種を飾りに使うだけだ。1号温室内でもショウガが咲いていた。奇麗な斑模様の葉が美しいケンフェリア・ロスコエアナ(Kaempferia roscoeana)だ。この間芽を出したと思ったらもう花が咲いている。勿論これrは東南アジア原産。ショウガに近縁、フクジンソウ科のコスタス・スペクタビリス(Costus spectabilis)も今年は沢山咲いている。葉が大きいのでつい大鉢に植えてしまうが、根部は少ないので、5号鉢でも問題なく育って開花している。これは熱帯アフリカ原産。最後はブラジル産、イワタバコ科の球根植物シンニンギア・トゥビフローラ(Sinningia tubiflora)。丈夫で冬を越す度に塊根が殖えるので鉢数も多くなった。元は1株だったと思う。
この記事へのコメント
日本はどこでもフクシアにとって暑すぎるか寒すぎるかで困ったものですが、西宮の植物生産研究センターはほんとうによくやってくれたと思っているんですよ。
先だっての地震で仕事部屋の本棚がひっくり返ってしまいました。こういうことがあって初めて(危険を感じて)書籍を整理しているようではいけませんね。